奥様のご実家の土地の一部を分筆して平屋を建築することを計画されていたM様ご夫婦。
15年ほど前にタイコウハウスでご実家を建築していただいており、今回も弊社をメインにお考え下さいました。

M様が当初より外観、LDK、玄関、書斎等にしっかりとこだわりをお持ちでいらっしゃったため、ご希望を良い形で実現できるようプランを提案させていただきました。

ガルバリウム鋼板×天然木の外観

当初よりグレーのガルバリウム鋼板をベースに、アクセントで木材を張りたいとのご希望がございました。色の濃淡が表情豊かでアクセントに向いたウェスタンレッドシーダーを採用されています。
耐久性の高い樹種ですが、経年劣化をご心配されていらっしゃったので、直接日差しや雨がかかりにくい奥まった場所と軒に施工しました。

お引き渡しから3カ月あまりが経過しましたが、状態は施工時とあまり変わっていないと大変満足して下さっています。

好きなものが集まったオープンな玄関ホールと書斎

玄関ホールとLDKの間にドアを設けず広く使いたいとのご希望で、大きな土間空間に仕上げました。
お引き渡し以降、ご主人様が観葉植物にハマったそうで、DIYでラックや照明器具を設置して種から育てていらっしゃいます。
低い位置に設けた窓は植物への日当たりがちょうど良く、ご帰宅時には愛犬が出迎えてくれるのが見えるのが気に入っているそうです。

また、ご主人様はルアーもご趣味でたくさん持っていらっしゃり、書斎の壁面に飾りたいとのことでしたので、後からカスタマイズしやすいよう壁面を合板で仕上げました。DIYで設置されたネットパネルに所狭しとルアーが飾られており、見ているだけで楽しい空間になっています。

玄関ドアを開ければルアーがすぐに目に付くように、玄関と書斎の間はガラスパネルのパーティションで仕切りました。視界が開けていて開放感があります。

愛犬とともにのびのびと過ごす開放的なLDK

ご希望に沿って32.5帖のゆったりとしたLDKになりました。
リビングは天井高を最大限まで高くして2.7ｍを確保し、帖数以上の開放感を感じられるようになっています。ＤＫ部分は20㎝段差を付け、くつろぎの空間と食事の空間をゆるやかに分けてあります。
キッチン背面は、壁と一体化したような天井ジャストの扉を設けて、冷蔵庫などの家電をスッキリ収納できるようにしました。

LDKとつながった玄関ホール、書斎まで含めると40帖もの空間になりますが、シーリングファンを設置したことで十分な空調効果を得られているとのことです。

また、お家の南側はお隣の建物との距離が近かったため敢えて大きな窓は設けず、北側のほとんど全面を窓にして自然光を取り入れるように設計しました。北側はご実家が建っているので、プライバシーを守りながらご家族の気配を感じることができます。

インテリアに関しては、ご主人様が内装関係のお仕事をしていらっしゃるので、お持ちの知識やセンスを活かしてコーディネートをされています。2匹の愛犬のことを考え、クッション性があって滑りにくいフロアタイルの床材を選んだり、木目と黒やグレーに色数を絞って統一感を出したりと、よく考えられた素敵な仕上がりになりました。

ゆとりのある水回り

洗面脱衣室は、ご家族、ご友人のヘアカットやシャンプーができるようにしたいという奥様のご要望を元に、ランドリースペースも兼ねて広めに設計しました。
壁付でフロートタイプのシャンプーボウルと、厚みの出ない一面鏡を選んでスッキリと仕上げ、シンプルなホワイトのタイルでアクセントを加えました。物干金物は天井付で昇降式のものを選び、干さないときは空間を広く使えるようにしました。用途がたくさんある部屋なので、動作ストレスがないよう配慮してあります。

トイレはホテルライクなイメージでご提案をさせていただきました。通常のトイレ内の手洗いより大きめの手洗いをご採用いただき、ゆったりとした空間を演出しました。グレーの濃淡でまとめたコーディネートが洗練された印象を与えてくれます。